レザージャケットのお手入れ 

シモン・ド・バートンがレザージャケットの適切なお手入れ方法をご紹介します。買ったばかりの新品にも、着こなし馴染んだレザーにも最適です。

The Paris Dakar Rally

あなたのジャケットには、雨風や降り注ぐ太陽のもとで体験したツーリングの思い出が染み込んでいます。寒い日には体を暖かく守ってくれるセカンドスキン。馴染んだジャケットは安心感を与えてくれます。二輪にかけた人生が染み込んだジャケット。倒れた際についた擦り傷が、愛用者のスタイルをもの語っています。

あなたのレザーバイカージャケットは、隠れた立役者として着用する者を支えているのです。けれども、どんなにタフガイでも、時にはケアが必要です。いつも一緒のあなたのレザージャケットも、もちろん例外ではありません。適切に丁寧にお手入れすることで、一生涯の相棒として愛用できるばかりでなく、嬉しいことに、年を重ねるほどに味わい深さを増していきます。

Paris Dakar Rally

最高級レザーのみを使って仕上げたベルスタッフの誇り高きバイカージャケットは、ハンドワックスによるお手入れによってその柔らかさ、しなやかさ、耐候性を保ちます。初めて手を通したときからしっくりと身体に馴染み、それはまるで十分着慣らしたような感覚です。

全天候下ほとんどにおいて、ベルスタッフはアヒルの羽のような撥水性を発揮します。しかし忘れてならないことは、レザージャケットに手を入れる時間を少しでも取るたびに、その使用寿命が100倍も伸びるばかりでなく、独特の美しい光沢が次第に増していくことです。これはお金では手に入れることのできない喜びです。

このためには、炎天下、長時間の風にさらされた後は、柔らかいブラシでほこりを取り除いてください。また、これは英国で起こりがちなのですが、長時間雨の中を走った日にはジャケットを温かい所(熱すぎてはいけません)に置いて優しく乾かし、保護の役目を果たす天然オイルが水分の蒸発とともに失われるのを防ぎます。

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しなやかさを保ちレザーのひび割れを防ぐには、水で湿らせた(熱湯はいけません)スポンジと香料の入っていないシンプルな石鹸でジャケットの汚れを落とします。こうすることでレザーの持つ天然のしなやかさを維持し、長年の使用や走行距離だけがもたらしてくれる家宝のような古ツヤが現れます。

このようなお手入れを時折繰り返してください。そうすると、いずれは、単なる「あなたのジャケット」ではなく「あなたのことを物語るジャケット」として活躍してくれるでしょう。バーの椅子にそのジャケットがかかっているだけで、友達にはあなたが来ていることがわかるでしょう。仲間のライダーは、遠くからでもそのジャケットに気がつきます。そのバイクに乗っているのは「あなた以外の何者でもない」と確信できるのです。また道路脇にバイクを止め寝転び広がる景色を楽しむときには、枕代わりにもなってくれます。

やがて尊厳を持ってバイクを降りる時が訪れた時には、バイクへの情熱を受け継いだあなたの子供たちが、思い出の染み込んだそのジャケットを喜んで受け継いでくれることでしょう。

ジャケットを手渡すときには、もちろん適切なお手入れについても語り継いでください。

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