時代を映す素材:ORIGINSコレクション

ベルスタッフが長年に渡って培ってきた素材革新における新たな章ともいえる、高機能ウェアの新コレクションについて、ジョシュ・シムズ(Josh Sims)が紹介します。

#Belstafforigins

ベルスタッフ春夏の新コレクションで発表される画期的なライン、Origins。この名前には、れっきとした理由があります:ブランドの基本理念である「革新と機能性」への回帰を示しているのです。クリエイティブ・ディレクターのデルフィーヌ・ニヌーは、「ベルスタッフの最近の10年はとてもノスタルジックなもので、過去の偉業を受け継ぐようなデザインやスタイルを数多く発表してきました」と語ります。しかし、ブランドのルーツを振り返ったときに気づくのは、たとえばワックスコットンを採用し始めた頃のような "新しいアイデアや革新" がベルスタッフのすべてだということでした。そこで私たちは、ベルスタッフの創業者であるイーライ・ベロビッチが今も健在だったとしたら、一体どんな革新をもたらしただろうかと考えてみたのです。」

アーカイブを振り返ると、ベルスタッフが常に先見性を持つブランドであり続けてきたことがわかります。たとえば、1920年代に登場したバルカナイズドラバーのバイカーズジャケットには、高周波電波を用いた技術を駆使して密閉されたシームが取り入れられていました。また1950年代には、コットンキャンバスギャバジンの表地、防水加工されたインナー、ウーブンコットンの裏地、取り外し可能なウーブンウールのライナーという4層構造の保護システムを採用したマッキントッシュ(コート)が発表されました。 

その他にも、2種類またはそれ以上の生地を斬新に組み合わせたデザインなどから、ブランドの革新的精神が見て取れます。たとえば、ビニールのアウターと紡毛の裏地を組み合わせたバイカーズベストが良い例でしょう。そして1980年代や1990年代には、テープドシームを採用した超軽量パーカ、ゴアテックスブルゾン、ナイロンのストームシールドバイカーズジャケットなどの画期的なアイテムが次々発表されました。

このような歴史を振り返ると、この度発表されたOriginsコレクションを構成する10点のアイテムは、ベロビッチが健在であったなら彼を間違いなく喜ばせるだけでなく、ベルスタッフがそう遠くない過去に成し遂げてきた革新的なデザインを回帰するウェアだといえるでしょう。コンパクトに折り畳め、急な天候の変化に耐えられる高機能を誇るOriginsは、まさに21世紀ならではの完成度が自慢。アクティブでアーバンな現代人の通勤や旅行に最適なアイテムが揃ったコレクションです。「もちろんワックスコットンは、これからもベルスタッフならではの素材です。でも、イギリスでは重宝される素晴らしい素材かもしれませんが、他の地域、たとえばアジアのような気候では必ずしも衣服に最適な素材だとは言えませんよね」と、ニヌーは笑いながら語ります。

というわけで、Originsコレクションでは、たとえばTrialmasterを例に挙げると、お馴染みの4ポケットはそのままに、3層ナイロン膜素材、レーザーカットとボンディングを施したシーム、オールウェザー対応のジッパー、ラバースナップを採用。完全な防水性(ワックスコットンは耐水性)、防風性、UVカット、速乾性を備えた超軽量ジャケットとして仕上げられました。また、双方向に伸縮させることで抜群の着心地を実現。そのほか、通気システムや反射機能も備え、折り畳んで収納できるフードもあしらわれています。いわば、ベルスタッフが得意とする機能をさらに進化させたバージョンだといえます。 

'「最新のスポーツウェアから得たアイデアを基に、専門の工場と共同でOriginsの商品を開発しました」と、ニヌーは振り返ります。「仕事のやり方も根底から変える必要がありました。様々な改良を余儀なくされた上、高機能ウェアの製作は複雑を極めたため、スケジュールを大幅に変更しなければいけませんでした。とはいうものの、私たちは新たな領域で挑戦したことに大きなやりがいを感じましたよ。」

新たに生まれ変わったTrialmasterがOriginsコレクションの主役的存在だといえますが、その他のアイテムにも採用されている「季節を問わずに使える新しいスタイル」は、ベルスタッフの定番となることでしょう。また、2018年春夏コレクションでは、この他にも超軽量のストレッチナイロンを使用した様々なアイテムが登場。メンズ向けには、折り畳めるアノラック、ソフトな表地のスウェットシャツ、パンツ、Tシャツ。ウィメンズ向けにはブルゾンやパーカなどが揃っています。「今回のコレクションは、ベルスタッフが温かい気候向けのウェアも製作できるということを示すだけでなく、ブランドの将来に向けた基礎固めにしたいという意味でも、私たちにとって非常に重要なコレクションです。これまでベルスタッフが歩んできた道と同じように、少しずつ、しかし着実に、Originsのような高機能ウェアのデザインを、ブランドの中核的存在にしたいと考えています」と、ニヌーは語ります。

ということは、ワックスコットン使用のTrialmasterのようなクラシックアイテムの取り扱いをやめてしまうことになるのでしょうか?その心配はまったくないと、ニヌーは安心させてくれました。「どれだけテクノロジーが発達しても、デザインへの愛着やノスタルジックな想いから人々に愛され続ける '古いもの' もあります。たとえば、昔の音楽やクラシックカーが好きな人がいますよね。巷には遥かに安全で燃費のいい最新バイクがあるのに、ヴィンテージのバイクを乗りたがる人がいるのはなぜでしょうか?つまり、私たちの生活には昔ながらの伝統的なものとモダンで最新のものとが共存しているわけです。同じように私たちベルスタッフも、ワックスコットンのジャケットとスマートナイロンのジャケットの両方を、お客様のワードローブに揃えていただきたいと思っています。」

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